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アスペルガー症候群の子(さや)を育てています。 3歳のときから療育しています。 アスペルガー症候群・自閉症・ADHDなど発達障害に役立つ情報の提供を目指しています。 ABA・TEACCHなどの方法のほかに、効果的だったことも紹介します。

10/09

Thu

2014

「あたまわるいね!」 いじめの認識。不登校の多い特別支援級、対策は?

 このブログに書こうか迷っていたのですが、今起きている問題に対してやるべきことの方向性が見えてきたので、頭の中を整理する意味でも書いてみようと思いました。



 娘が学校の交流のクラスの子(甘栗くん 仮名)に悪口を言われるようになりました。
 甘栗くんにバカだとか、頭が悪いとか、そんな内容のことばかりを言われます。
 1学期は交流級へ行く回数が少なかったこともあり、たまに言われる程度でしたが、2学期になり、交流の回数が増えてからは毎日です。

 過去の記事にも書いたとおり、娘はアスペルガーの他に緘黙もあるので、悪口を言われても言い返したりはしません。
 家で泣いたり、登校をしぶったりしています。

 甘栗くんは、他の子にも悪口を言ったり暴力をふるったりしています。
 娘に暴力をふるわないのは、行き帰りは私が送迎しているし、学校では介助の先生が近くにいることも多く、大人がいつも近くにいるからだと思います。
 大人が見ていないところだと何をするかわからないので、いつ怪我をさせられるかと思い、心配です。

 担任の先生も、甘栗くんを口頭で強く叱ったりはしているようですが、叱られてもやめないようです。
 大人の言うことを全くきかない子、ということでしょうか。


 1学期の支援級の先生との面談で、悪口を言われていることなどを伝えましたが、「支援級の子は仕方ない」と言われました。
 
 支援級の先生の考え方はわかったので、問題を改善するには別の人を当たったほうがよさそうです。

 甘栗くんの担任である交流級の先生と面談しようと思っていますが、娘の話によると、甘栗くんは他の子をしょっちゅう怪我させたりしているそうなので、交流級の先生は、甘栗くんへの苦情が日常茶飯事で、悪口ぐらいではとりあってくれなそうな気がしています。

 そこで、悪口の深刻さを示すために、悪口の記録をとることにしました。
 悪口を言われたら、それを覚えておいて、メモするように娘に言いました。
 娘のメモを受け取ると、日付を書いて、ノートに貼るようにしています。
 
 こうして記録することで、悪口の頻度と、悪質かどうかが客観的にわかってきます。
 1ヶ月後に、交流級の先生と面談する機会があるので、1ヶ月分の悪口の記録を見てもらいながら、状況を把握してもらおうと思っています。

 記録をとるようにしてから、娘は家で泣かなくなりました。
 悪口を言われても、意識が記録をとることに向いていて、すぐに悲しみと直結しないからかもしれません。
 娘が泣かなくなったからといって、この問題を記録をとることだけにとどめておくつもりはありませんが、とりあえず、娘の気持ちが落ち着いてくれてよかったです。

 
 「悪口はいじめなのか?」ということを考えましたが、毎日言われていて、本人が嫌がっているような場合は、いじめなのだと思います。
 悪口を言われ続けて、自分の命を絶った子もいますから、一般的な認識としても、悪口はいじめなのではないでしょうか。


 最近、子どもがいじめられた場合の解決方法を調べていました。

 こどものいじめについての相談の順番は、

 ①クラス担任(娘の場合、交流級)
 ②教頭
 ③教育委員会
 ④裁判所で民事訴訟するため、弁護士

 の順がよいと書かれているサイトがありました。

 ①のクラス担任への相談で解決すればよいのですが、そこで解決していたら今頃クラスは平和になっているはずですよね。
 つい昨日も甘栗くんに手を踏まれて、骨折した子がいるということを聞いたので、担任の先生レベルでは解決不可能な気がしています。

 ②の教頭先生ですが、校長先生は対外的なことだけ行う存在である場合が多いので、学校内部の問題を把握してもらうのは、教頭先生の方が合理的だったりします。

 学校の先生では全く改善しない場合は③の教育委員会に相談します。
 教育委員会は、不登校になっている場合などには対応してくれることもありますが、学校単位で解決できそうなことは、学校に問題が返されてしまったりするそうです。
 いじめの証拠になるものと、いじめによる不安でなんらかの神経症が出ていたら、診断書を医師に書いてもらうとよいです。
 教育委員会を動かすにはいろいろ事前の準備が必要なんですね。

 ①と②の段階で、先生からどんな対応があったかの証拠を残しておくことも大事なので、先生といじめについて面談するときは、ICレコーダーなどで面談内容を記録しておくとよいそうです。(ICレコーダーは数千円で買えるので、そんなに高価ではありません。レコーダー機能のあるスマホもありますね)

 たとえば、娘の場合、支援級の先生には「支援級の子は(いじめを受けても)仕方ない」といったことを言われたわけですが、その発言が音声の記録として残しておかなかったことは、今となっては悔やまれるところです。


 そして最後の④ですが、「いじめぐらいで訴訟なんて大げさな」、と思う人もいるかもしれませんね。
 親としては、自分の子どもに害を与えるのを早急にやめてもらいたいわけですが、③までで解決しなかったら、他にどうしようもないということです。

 訴訟によって慰謝料を請求することになるので、「お金のため」と誤解されるかもしれませんが、「訴訟費用を差し引いた額は、全額ユニセフに寄付します」と学校や周囲の人に話すことで、「子どものいじめをやめてもらいたくて訴訟を起こしているだけなんだな」と理解してもらえたりするようです。


 と、いろいろ調べて対策を考えたわけですが、また、事に進展があったらブログに書きますね。



関連記事(1):学校から電話があったらよほどのことと思うべし?Eテレ エデュカチオ!「わが子を“いじめっ子”にしない」を見て
関連記事(2):障害者をいじめるということ。メリーランド州で自閉症の少年が少女2人に脅された事件について。
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自己紹介:
 アスペルガー症候群の子を育てている主婦です。療育や幼児教育に関心があり、読書の幅を広げています。

現在千葉県に住んでいます。出身は静岡県です。

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