アスペルガー症候群の子が日中一次支援を利用してみた結果
少し前から、娘は夏休みや学校が終わった後に日中一次支援のサービスを受けるようになりました。
だいたい、週に2日くらい利用しています。
同じ療育センターに通っていた子が利用しているところなので、知っている子に囲まれて娘も安心です。
娘は健常の子が通うような習い事は適応できなかった経験があり、放課後、楽しんで人と関われる場所があるといいな、と思いました。
事業所の真ん前に公園があって、中遊びと外遊びの両方を楽しめてなかなか良さそうなところなんです。
新基準では自閉症スペクトラムになるのでしょうが、この名称だと娘の障碍の程度がわからないと思うのでアスペルガー症候群という言葉を使いますが、アスペルガーである娘が日中一次支援を受けようと手続きを進めていたときに、やけにからんでくる人がいました。
療育センターで一緒だった、同じ学年の子のお母さんですが、現在、お子さんは小学校の特別支援級の肢体不自由級に所属しています。
たまにLINEでやりとりする関係なのですが、娘が「日中一次支援の手続きをする」と伝えたとたんに、長文のメッセージが届きました。
何だか我が家に対していろいろ思う所があるようです。
要約すると・・・
・アスペルガーみたいな軽度の子が日中一次支援を受けられるはずがない
・もし受けられるとしたら、健常の子でも、誰でも支援を受けられることになってしまう
・手帳をもっていない子が日中一次支援のサービスを受けられるのはおかしい
・アスペルガーの子が手帳をもらえるはずがない
とまあ、上記の内容をいろいろまわりくどい長ーい文章で何回かに分けて送ってきました。
それで、病院で診断書をもらって、市役所で手続きも完了し、サービスを受ける段階になっても、日中一次支援の事業所の職員の人に、「さやちゃんは手帳もってないんです」とわざわざ伝えに行くし、「うちの娘が支援を受けるのが、どんだけ気に入らないんだ?」と思ってしまいました。
相当な暇人ですね。
他人のことを気にする前に、もっと自分の子と向き合えばいいのに・・・。
福祉的なサービスを受けられるのは、重度の子の特権だと言いたいのでしょうが、子どもの障碍に序列をつけて、ある一定の層を排除するという考え方、どこか歪んでいますね。
でもきっと、人を排除するのに全精力を注いでいるような人は、過去にそのような経験をしているんでしょうね。
たとえば、幼少期にいじめられていたとか。
以前、NNNドキュメントで「見える障害のあなた 見えない障害の私」というのがやっていましたが、この番組を見ると、「見える障害も見えない障害もどっちも大変」というのがよくわかっていただけると思います。
ちなみに、私の住んでいるところでは、日中一次支援は手帳がなくても医師の診断書があれば受けられます。
あと、アスペルガーの人が申請できる手帳もあって、以前の記事にも書きましたが、精神障害者保健福祉手帳が取得できます。
障害者自立支援法の改正で、福祉サービスの対象に発達障害等が明確化されたので、平成23年3月の通知により、アスペルガー症候群の人も、精神障害者保健福祉手帳の取得が可能になりました。
私は売られた喧嘩は買わない主義なので、どんなに長文で非難されても、当たり障りのない無難な言葉で返しておりましたが、まあ、腹は立ちますよね。
母親の世界もいろいろです。
関連記事(1):「見える障害のあなた 見えない障害の私」を見て(NNNドキュメントの感想)
関連記事(2):NHK Eテレ バリバラ~障害者情報バラエティー~「コミュニケーション」を見て
関連記事(3):女の子は男の子よりも自閉症の診断が確定しにくい(ロンドンカレッヂの研究)
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