NNNドキュメント「マザーズ"特別養子縁組"母たちの選択」を見て。防犯ブザーは大人でも携帯すべき
日テレのNNNドキュメントが「マザーズ"特別養子縁組"母たちの選択」というテーマの放送をしていました。
先日、あさイチの不妊治療の特集についての感想を書きましたが、特別養子縁組という制度も簡単なものではありませんね。
特別養子縁組で、赤ちゃんが欲しいと思う人の倍率は高く、児童福祉法の観点からも共働きでは成立しにくいと言われています。
今回見た、「マザーズ"特別養子縁組"母たちの選択」は、予期せぬ妊娠で、出産しても育てられない女性から、子供に恵まれない夫婦に赤ちゃんを託す活動をしている「NPO Baby ぽけっと」(代表は岡田卓子さん)に身を寄せる女性を取材しています。
性被害によって妊娠し、中絶できない時期に気づき、出産を迎えなければならない高校生の女の子(カエデさんという仮名でした)もBaby ぽけっとの利用者として登場しました。
外出先から家に帰る途中に性被害い遭ったのだそうです。
自分の身に起こったことを忘れたくて、考えないようにしていたのでなかなか妊娠に気づかず、家族が膨らんだお腹に気づいた頃には妊娠7ヶ月で産むしかない状況でした。
性被害による妊娠というのは決して珍しいことではないようです。
小学校1年生になったばかりの娘のランドセルに防犯ブザーを付けましたが、高校生や大学生になっても女の子の一人歩きは気を付けなければなりませんね。
女子高校生のカバンに防犯ブザーがついているのをあまり見かけませんが、塾やバイトなど、遅い時間に出歩くことも多い年頃だと思うので、防犯ブザーは必要ではないでしょうか。
防犯ブザーに話が逸れましたが、性被害によって妊娠した女子高生カエデさんは、被害の事実だけでなく、望まない妊娠や高校を卒業できないことなど、後からどんどん状況が追い込まれていきます。
進学希望の学校の推薦入学も決まっていたのに、諦めなくてはならなかったそうで、本当に気の毒です。
自分のお婆ちゃんから、「どこの馬の骨ともわからないような犯罪者の子供なんて孫とも認められない」と言われ、養子縁組をする養父母に、「犯罪者の子供じゃなくて、ちゃんと愛情を持って育ててもらえるのかがずっと不安」と語るカエデさん。
「NPO Baby ぽけっと」が主催する説明会にきていた養子縁組予定者の夫妻に、カエデさんは不安な気持ちを打ち明けますが、夫妻は「どんな状況で生まれた子だろうと、うちに来てしまえば自分の子だし、溺愛する」と言い、帰り際にカエデさんの大きなお腹を触ります。
カエデさんは自分の子供が一人前の「人」として扱われたような気がして「これでパワーがもらえます」とうれしそうに言っていました。
民間の特別養子縁組斡旋団体は、赤ちゃんの性別や障害の有無にかかわらず育てることが条件
となっています。
性別はともかく、「障害の有無にかかわらず」というのはかなりの覚悟が必要ですね。
養父母に関わらず、親になろうとする人は、誰しもがどんな子でも育てるという「覚悟」は必要なことなのかもしれませんが。
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