発達障害児の療育ブログ アスペルガー症候群の男性と付き合うには

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アスペルガー症候群の子(さや)を育てています。 3歳のときから療育しています。 アスペルガー症候群・自閉症・ADHDなど発達障害に役立つ情報の提供を目指しています。 ABA・TEACCHなどの方法のほかに、効果的だったことも紹介します。

04/15

Tue

2014

アスペルガー症候群の男性と付き合うには

私の夫がアスペルガーかどうかは未診断なのでわからないところですが、以前の記事で、自閉症スペクトラム指数(AQ)について書いたときに、夫の指数が高く出たということを書きました。

 お悩み系のサイトなどに、付き合った人が実はアスペルガーだった、あるいは結婚した相手がアスペルガーだったけど、どうしたらよいか、という悩みが寄せられているのをたまに見かけるので、深く悩んでいる人もいるようですね。

 
 娘がアスペルガー症候群と診断されるまで、私はそれほどアスペルガーについての知識はありませんでした。
 空気の読めない人全般を「アスペっぽい」と表現するネットの風潮などは知っていましたが、聴覚過敏などの感覚の過敏さをもつことなど、娘を育てることで新たに知ったことはたくさんあります。


 アスペルガーにもいろいろなタイプの人がいますが、アスペルガーについての知識が蓄積された今だからこそわかることがあって、過去に出会ったあの人とあの人はアスペルガーだったのかもしれない、とふと過去の出来事や人の行動に合点がいったりしています。


 私の夫のことに話を戻すと、結婚する前から変わっているな、と思うことは多々ありました。
 ただ、その変わっているところが、アスペルガーだからなのかは、当時の私にはわかりませんでした。

 今の私の知識からすると、私の夫はアスペルガーであるように思います。(医者ではないので断定はしませんが)
 
 アスペルガーの特性を、個性とみるならば、そういう個性がどうしても受け入れられないという人は別れればよいと思うし、人は自分の気持ちに正直であるのが一番だと思います。

 私は、夫の個性を受け入れているわけではないように思いますが、私にも不完全な部分はあると思うし、相手に完璧さばかりを求めると、人間関係はぎくしゃくしますよね。

 
 以前の記事にも書いた通り、夫とスムーズな会話をするのは難しく、子供のことなど、相談する人もいない状態で、私は家庭内のいろいろなことを一人で決めてきたような気がします。
 それはとても心細いことではあるのですが、私は自分の状況を「仕方ない」と思って受け入れています。

 障害のあるなしに関わらず、誰かのどうにもならない性格というか、特性のようなものは本当にどうにもならないのだということを、私は子供の頃から感じています。

 多分、私の育った家庭環境によるものだと思いますが、子供の頃から受け入れるべき人や物事が、他の一般的な家庭よりも多かった気がします。


 例えば父親ですが、私の父は、地元ではわりと有名な人でした。
 雪が降れば率先してご近所の雪かきをしたり、誰でも使える湧き水の汲みやすい池を作ったり、地域の人から頼まれたことは何でも引き受けていました。
 市から表彰されたことも何度かあり、地域の人から認められるのが父の誇りでした。

 地域には大貢献した父ですが、家庭では何もしない人でした。
 私が小さい頃は家に帰ってこないこともしばしばあったし、母に網戸の張り替えやいろいろな修繕を頼まれても一切やりませんでした。
 父に遊んでもらった記憶もありません。
 要するに、他人にだけ親切にして、外からの評価を得たいという考えだったのです。

 自分のことが掲載された市の広報を、父はいろいろな人に見せて自慢していましたが、その突出している自己顕示欲はどこからくるのだろうと、私は思春期を迎えた頃にふと考えたことがあります。

 きっと寂しい幼少期を過ごしてきたのだと思いました。
 大人になってからも自己顕示欲の強い人は、幼少期に満たされない思いがたくさんある人のように思います。
 子供は「見て見て、すごいでしょ!」と言うのはあたりまえのことなので、子供に対して自己顕示欲うんぬんを言うのはおかしいですね。
 大人になってからも、「見て見て、すごいでしょ!」が続いている状態が、「自己顕示欲の強い人」なのではないでしょうか。

 なかなか個性的な父親でしたが、最近、よくネットなどで言われるところの「毒親」ではないと思います。

 私は両親が若くはない頃にできた子供なので、同年代の人の親よりも、年齢が上であることが多いです。

 昔の親って、勝手な人が多くないですか。
 
 向田邦子さんは自分のお父さんのことを小説にしていますが、ただ怖いだけの存在だったり、理不尽な存在だったり。

 今ほど子供が中心になっている生活ではないので、子供は親の背中だけを見て育っているような。

 それが理想的な生活とはいいませんが、今ほど教育論だとか子育て論だとかの情報が少ない時代というのがあったわけですよね。

 
 「アスペルガー症候群の男性と付き合うには」というタイトルで記事を書いていましたが、要するに、夫とは、父とは「こうあるべき」と枠を決めてしまわない方が一緒に暮らしやすいのでは、ということです。

 しかし、怒りっぽいタイプのアスペルガーの人と暮らすのは大変ですね。
 私の夫はそんなに怒らない人なので、それが何よりもの救いです。
 娘は怒りんぼですが。。。

 私は親だから、娘のイライラや癇癪を受け止めているけれど、元々は赤の他人だった夫のイライラや癇癪だったら、受け止め難いです。
 
 アスペルガーの特性もいろいろですが、「受け入れられる範囲」を超えていたら、親子でない限り、その関係を継続するのは難しいですね。


関連記事(1):自閉症スペクトラム指数(AQ)とは?簡単に自己診断できる?幼児は?
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 アスペルガー症候群の子を育てている主婦です。療育や幼児教育に関心があり、読書の幅を広げています。

現在千葉県に住んでいます。出身は静岡県です。

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