聴覚過敏の説明の仕方は?Eテレ バリバラ「お悩み相談室」を見て
先日、NHK Eテレ バリバラで「お悩み相談室」という、視聴者からのメールで寄せられた悩みについて答えていく内容の放送がありました。
発達障害のせんさん(16歳)は、聴覚過敏ゆえに、周囲の雑音や声をすべて同列にひろってしまうため、聞くべき相手の声が聞こえにくく、悩んでいたそうです。
そんなせんさんが最も困る場面が学校での授業。
授業中、先生の話を聞こうとしても、クラスメイトの話し声や隣りの教室の音など、すべて鮮明に聞こえてしまい、先生の話を聞き取れなくなってしまうのだそうです。
せんさんは学校で、先生に許可を得てデジタル耳せんをしているそうですが、先生の声も聞こえない(というか聞かない)ので、先生の話を理解するのに役立っているわけではないようです。
音楽は好きで吹奏楽部に所属しているそうですが、音楽は、予測していない音が不規則に飛び交わないところがよいのだそうです。
スタジオには、発達障害の当事者で、聴覚過敏もある平野ゆいさんという方をゲストで迎え、アドバイスをしていました。
平野さんは、「学校はストレス満載なところなので、授業は適当に受ける」と話していました。
頑張って聞こうとしずぎることを止めると、精神的なストレスが軽減させるということでした。
聴覚過敏を人に理解してもらうための説明としては、「聞かなければいけないことでも、聞くことができないんです」ということを平野さんは提案していました。
スタジオゲストの松村邦洋さんは、ものすごい大騒音のテープを録音して、それを先生に聞いてもらって、「私はこういう授業をいつも受けているんです」と言ってみては、と話していました。
アドバイスを聞いてせんさんは、「障害があるというふうに伝えればいいんでしょうけど、そこで距離を置かれていまうことつらい」と話していました。
聴覚過敏の説明の仕方として相談していたせんさんですが、きっと、発達障害のこと自体もしっかり先生に話すことができず、打ち明けた後に自分のことを「特別な人」ととらえられてしまうことを恐れていたのですね。
せんさんがいつ、発達障害と診断されたのかはわかりませんが、学校に理解者がいないのはつらいことだと思います。
16歳で、大人である先生に障害のことを話すのは大変な気がするので、親御さんが先生としっかり話すのが一番よいのでしょうね。
特別扱いはされたくないというせんさんですが、障害のある自分と社会との関わり方を模索している最中なのかもしれません。
番組を見ていて、悩める16歳のせんさんを応援したい気分になりました。
私の娘も聴覚過敏があって、楽器の演奏や大音量の場面ではイヤーマフを使用しています。
それでも、学校の授業は聞けているので、せんさんほどひどい症状ではなさそうです。
聴覚過敏は思春期など、ストレスを溜めやすい時期に悪化しやすいそうなので、気を付けて見ていかなければな、と思っています。
番組でせんさんが付けていたデジタル耳栓が気になるのですが、イヤーマフよりコンパクトですね。
キングジム デジタル耳せん MM1000 ホワイト
ノイズキャンセルレベルは20dBなので、娘が使用しているイヤーマフとそんなに変わらない数値です。
豊富なサイズのイヤピース(XS,S,M,L)が付属しているそうですが、子どもの耳の穴にもぴったりくるかしら・・・。
今後試すようなことがあったら、このブログでも感想を書きますね。
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