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アスペルガー症候群の子(さや)を育てています。 3歳のときから療育しています。 アスペルガー症候群・自閉症・ADHDなど発達障害に役立つ情報の提供を目指しています。 ABA・TEACCHなどの方法のほかに、効果的だったことも紹介します。

03/24

Mon

2014

NHK Eテレ ハートネットTV「増える20代の〇〇」を見て

 2月25日の放送したものの再放送を見ました。
 〇〇とは何なのかと言えば、自分で自分の命を絶つことです。
 このブログでは使ってはいけないワードがあるので、書けませんでした。
 なのであの言葉は命を絶つという言葉で代用したいと思います。

 自分の命を絶つことが中高年は減少している中、20代では増加傾向にあるそうです。
 番組では、20代の若者が命を絶つ願望を抱く背景に迫ります。


 私がこの番組の特集に興味をもったのは、命を絶った発達障害の若者についての情報を、ネット上で見たことがあるからです。

 ニコ生の動画があちこちに転載されていて、ご存じの方もいるかと思いますが、「兄が命を絶って号泣する妹 」というようなタイトルの動画は、見ていて本当に悲しいです。



 自分で命を絶ったお兄さんは高機能自閉症だったそうですが、福祉施設に通所して職業訓練を受けていたところ、施設の職員のいじめを受けたことが原因で命を絶ったようです。

 お兄さんがやっていたニコ生は、妹さんによって引き継がれたのですが、そのことに対して、「身内が亡くなったのによくニコ生なんてやっているな」というような厳しい意見を見たことがあります。

 お兄さんはニコ生を妹さんに引き継ぐ旨を動画で述べていて、仲の良い妹さんなら兄の遺志を引き継ぐのは自然のことのように思います。
 亡くなった人の遺志を尊重したいという気持ち、そんなにおかしいことではないですよね。

 話は逸れましたが、私はこの動画を見て、ニコ生の視聴者や妹さんに、これほど愛されているのに、なぜ命を絶つことを選んだのだろう、ということでした。
 発達障害の人は社会で様々な困難があると思いますが、家族やまわりの人の愛では救うことはできないのでしょうか。


 今回見た「増える20代の〇〇」の特集でコメントしていた 自然予防総合対策センター副センター長の松本俊彦さんは、「一見、些細に見えることで死にたいと思う人の多くは、家族の中、あるいは友人の中で、様々な心の傷を経験し、それらが積もり積もっている気がする」と述べています。

 そして、心の傷が積もっていく過程で、「やっぱり自分はダメな人間なんだ、いない方がいいんだ、消えたほうがいいんだ」という確信を強めていってしまうのだそうです。

 対策に取り組むNPO法人 「ライフリンク」の代表 清水康之さんも、自分で命を絶つことの背景は、本人の生い立ちに関わっているのではないかと考えているようです。
 

 発達障害の人の二次障害を防ぐには、「自己肯定感」が大切とはよく言いますが、子供の頃からの「自己肯定感」を大切に育んであげなければいけませんね。
 ただ、この「自己肯定感」は家庭だけで育めるものでもないようで、学校などの社会の中でも失敗や人からの疎外の経験を重ねていると、縮小してしまうものなのかもしれません。


 番組では、命を絶つことへの抑止として、「夜回り2.0」という精神保健福祉士の伊藤次郎さんのインターネットによる無料相談活動を紹介していました。
 伊藤さんはメールでの相談だけで終わらせないよう、その人にあった支援(行政・専門家・医療機関など)を考えながら、現実的な支援へと変える努力をされているそうです。


 スタジオで、はるな愛さんが涙声になりながらコメントされていたことが印象的でした。

 
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関連記事(2):虐待を防ぐ。「全国で相次ぐ“消えた赤ちゃん” その真相を追う」NHKあさイチの特集を見て。





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 アスペルガー症候群の子を育てている主婦です。療育や幼児教育に関心があり、読書の幅を広げています。

現在千葉県に住んでいます。出身は静岡県です。

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