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アスペルガー症候群の子(さや)を育てています。 3歳のときから療育しています。 アスペルガー症候群・自閉症・ADHDなど発達障害に役立つ情報の提供を目指しています。 ABA・TEACCHなどの方法のほかに、効果的だったことも紹介します。

04/03

Thu

2014

お手伝いは10歳から。Eテレ カラフル!「お父さんとお母さんを助けたい」

都内に住む小学4年生の男の子、中川維天(なかがわ いちあ)くんのお手伝いの様子が、「カラフル!"お父さんとお母さんを助けたい"」というタイトルで放送されていました。 
 NHK Eテレで2012年に放送されたテーマの再放送です。
 


 維天くんは家のお手伝いをするのが大好きな男の子です。
 お手伝いは年長さんのときからしていて、自分から進んで「手伝ってもいい?」と聞いてはじめたのだそうです。

 最初は窓拭きからはじまったお手伝いですが、維天くんは「楽しかったから」とどんどんお手伝いの幅を広げていきます。

 今では掃除機をかけたり、洗濯物を畳んだり、弟の颯(せはね)くんのお世話をしたり、お料理のお手伝いもします。

 弟が2人いるからお母さんが大変そう、ということもあるようですが、お手伝いを「楽しい」と思える維天くんの感性が素晴らしいです。

 維天くんは学校の手芸・料理クラブに所属している唯一の男子です。本当に家事が大好きなんですね。

 
 維天くんとお父さんが銀座の警察博物館へ行く場面がありましたが、そこで維天くんは「将来警察官になって歌舞伎町交番に行きたい」と夢を語ります。
 「子供や女性のストーカー被害を第一に考え、パトロールしたり安全に力を入れ、事件を減らしていきたい」と維天くんには明確な目標があります。
 番組の最後の方でも、「イクメンな警察官になって、休みの日は料理を作る人になりたい」と話しています。

 小学4年生の子って、こんなにしっかりした発言をするものなんでしょうか。すごすぎて驚きました。




 私は中川維天くんのお手伝いの様子を見て、以前読んだ「自閉症の人の人間力を育てる」(篁一誠著)を思い出しました。

 「10年計画で家事を教える」という章があって、自閉症児の持久力や集中力を考えると、家事を教えるのは10歳の夏休みからがよいと書かれています。

 番組に出てきた中川維天くんも4年生で10歳くらいだったので、まさにお手伝い適齢期(?)と思いました。

 踏み台なしに台所の水道に手が届くとか、10歳でちょうどよいという理由は他にもあるようです。

 「自閉症の人の人間力を育てる」のは自閉症児に家事を10年がかりでじっくり教えていくことの意義が書かれていますが、学校生活を終えた後、就労や作業所通いのできない子もいて、そうなったときに、家でボーっとしたり好きなことだけしている状態は本人にとっても家族にとっても心穏やかなことではないので、「家事」を担うだけでも立派な職業になるということでした。

 アスペルガーの私の娘も窓の結露をとったり、簡単なお手伝いをしてくれていますが、もう少し、できることを増やしてあげようかな、と思いました。

自閉症の人の人間力を育てる
自閉症の人の人間力を育てる
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 アスペルガー症候群の子を育てている主婦です。療育や幼児教育に関心があり、読書の幅を広げています。

現在千葉県に住んでいます。出身は静岡県です。

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