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アスペルガー症候群の子(さや)を育てています。 3歳のときから療育しています。 アスペルガー症候群・自閉症・ADHDなど発達障害に役立つ情報の提供を目指しています。 ABA・TEACCHなどの方法のほかに、効果的だったことも紹介します。

03/28

Fri

2014

子どもの心に寄り添う。NNNドキュメント「おしゃべりな絵 子どもの声が聞こえますか」を見て

 少し前に放送された番組ですが、録画しておいたものを今日見ました。

 日テレのNNNドキュメント「おしゃべりな絵 子どもの声が聞こえますか」で、子どもの描く絵によって子どもの心を読み解いている保育園の様子を見ました。

 絵を読み解く取り組みを実施しているのは、福井県若狭町の8つの保育園だそうです。

 番組では、若狭町立中央保育所に入園して3ヶ月ほどの女の子の心の移り変わりを彼女の描く絵を通して映し出していきます。

 若狭町で子どもの絵の見方を教えているのは現代美術作家の長谷光城さんで、以前に学校の教師をしていた方です。 

 紙を一色で塗りつぶした絵に対して、長谷さんは、「幕がはっている。この幕の向こうに閉じ込めている」と語っていました。
 自分に自信を持てず、内向的になっている様子でしょうか。


 子どもの語彙はまだまだ少なく、非言語である絵の世界を通して伝えたいことを描いていると、長谷さんは言います。
 
 子どもの心を絵から読み解く保育は昭和58年からはじまったそうです。

 元保育園園長の松宮妙子さんは、長谷光城さんの言葉に影響を受け、「大人の型にはめない保育」を目指しました。
 園庭から遊具を取り払い、水、土、木などを使って自由に創意工夫して子どもたちの自主性を伸ばします。
 山遊びや川遊びなど、自然の中でも遊びます。
 お絵かきの時間も特段に決めず、いつでも描きたいときに描けます。

 保育園の先生たちが子どもの描いた絵を見ながら「甘えたい気持ちが入っているね」と話し合っている光景を見て、私はあたたかい気持ちになりました。



 私が今現在よく知っている子どもの先生というのは、療育の先生と幼稚園の先生ですが、幼稚園の先生はいつも忙しそうで余裕がなさそうに見えました。

 番組に出てきた保育園が、何人在籍しているかはわかりませんが、子ども30人に先生1人で、なおかつ行事の準備に追われていたりすると、絵を見て心を読み解くような時間はなかなか確保できないと思います。

 時間をかけて子どもの心に寄り添って下さるのは素晴らしいと思いますが、多くの幼稚園、保育園の現状としてそれを実現するのは難しそうですね。

 療育の先生も幼稚園の先生も、忙しさで子どもの心とかけ離れたことをしてしまうことがあります。
 しかし、すべての時間がそういうわけでもなく、たとえ一瞬でも、子どもの気持ちに寄り添って下さる時というのは必ずあると思います。

 私の娘はアスペルガー症候群ですが、娘の考えることや気持ちを理解するのは非常に難しいです。
 なので、そんな娘のことを一瞬でも「わかろうとしてくれた人」がいるだけで親としてはとてもうれしいことです。
 
 ある作家の人が、「人はだんだん他人に無関心になっている」と言っていましたが、私もそのように感じることがあります。

 子どもをわかろうとする気持ち、誰かをわかろうとする気持ちって、素直にステキだと思いました。
 

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関連記事(2):NHKEテレ ハートネットTV「自閉っ子 学校へ ―父が撮った240日―」を見て。





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自己紹介:
 アスペルガー症候群の子を育てている主婦です。療育や幼児教育に関心があり、読書の幅を広げています。

現在千葉県に住んでいます。出身は静岡県です。

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