学校から電話があったらよほどのことと思うべし?Eテレ エデュカチオ!「わが子を“いじめっ子”にしない」を見て
先日のNHK Eテレ エデュカチオ!のテーマは、「わが子を“いじめっ子”にしないために」でした。
いじめを受けた方の側から語られることの多い「いじめ問題」ですが、自分の子供がいじめをした場合の対応方法も知っておくべきなのですね。
番組では、実際に、転校生に対していじめ行った5年生の女の子のお母さん(仮名で高橋さん)を取材していて、そのお母さんの対応方法を尾木ママが評価していました。
高橋さんは「女の子どうしトラブルを起こし、相手を泣かせてしまった」という担任からの電話を最初に受けたときは、よくあることだと思い、それほど深刻に考えなかったそうです。
その後、校長先生から電話があり、学校へ行って自分の子がいじめの首謀者であったことの報告を受けて高橋さんは愕然とします。
先生からの電話について、尾木ママは、「先生から電話があるということだけでよほどのことなので、先生が遠まわしなソフトな言い方で話をしていたとしても、深刻に受け止めるべき」と話していました。
高橋さんは、「どうしていじめをしたのか」ということを聞きますが、お子さんは「わからない」と言って泣くばかりだったそうです。
気持ちが整理されるまで待ってみようと思った高橋さんは、無理に問いただすことはしませんでした。
被害者への対応として、高橋さんはお子さんと謝罪に行こうと思いますが、お子さんが、「今はそっとしておいてほしい」と言ったので、高橋さんだけで、相手の親に謝罪したそうです。
尾木ママは、被害者は怖くてなかなか加害者に会いたいとは思えないので、「被害者側の気持ちを尊重することが大事」と話していました。
そして、いじめの詳細がはっきりするまではあわてて謝罪に行ったりしないことも番組で指摘していました。
安易な謝罪が事態の深刻さを理解していないと思われ、逆に被害者を傷つけることにつながるそうです。
まずは学校と連絡を取り合い、いじめの詳細を把握し、被害者との謝罪の場には、先生にも立ち会ってもらうとよいとのことでした。
いじめの加害者側に立ったときに、子どもの「成長期」として受け止めて、親子関係をしっかり向き合って欲しいと話す尾木ママ。
子どもは小4あたりで手が離れ、ほっとしても、目は離してはいけないと忠告しています。
他人を攻撃したいと思う気持ちが強くなって、人を思いやる気持ちがしぼんでしまっていないか、子どもの心を観察して一緒に過ごすことが大切なのですね。
さて、私の娘なのですが、支援級では楽しく過ごしていますが、たまに行く交流級では、授業中に「さやちゃんはどうせできないよ」と言われたりするのが悲しいようです。
たまにしか授業を受けていないのだから、「どうせできないだろう」と思う子がいるのは自然なことですが、言われた本人は悲しいですね。
娘は知的に遅れがないので、国語も算数も、問題を出されればうっかりミスを除いてだいたいできていますが、まわりの人に、支援級に所属している理由が伝わっていないことで、ただやみくもに馬鹿にされる対象になってしまったのかもしれません。
この点、先生と話し合わなければならないと思っていますが、他にもいくつか、調整が必要なことがあるので、しっかり時間をとって話をしなければな、と思っているところです。
娘の性格だと、いじめをする側には、この先も立つような気がしないのですが、自分の子も、まわりの子も、いじめの当事者にならないように気を付けてあげなければな、と思いました。
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