今日のNHK Eテレ ハートネットTVは、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、アスペルガー症候群などの発達障害を抱える漫画家の沖田×華(おきたばっか)さんに密着していました。
沖田さんには、幼少期にまわりの子と馴染むことができず、いじめられてばかりいた過去があります。
沖田さんの漫画は、「ニトロちゃん」や「毎日やらかしてます。アスペルガーで、漫画家で」など、発達障害の自分を通した過去や現在のことを描いています。
最初は過去の辛い記憶を思い出すのが嫌だったそうです。
それが、沖田さんのことを認めてくれた漫画家の桜壱バーゲン氏と知り合い、「お前の人生は面白いから、漫画家になれ」と言われたのがきっかけとなり、漫画の世界へと突き進みます。
それまで、辛いと思っていた過去を描くことで、次第に自分の心の中も整理されていったそうです。
またさらに、たくさんの読者が漫画を楽しんでくれていると知ることで、マイナスの自己評価ばかりだったのが、プラスの部分も自分にはあるということに気づきます。
確かに、沖田さんの人生は波乱万丈です。
看護師になって自分に自信をなくし、自殺未遂までするも、開き直って風ぞくの仕事をしたり、AVに出演したりしてお金を荒稼ぎし、美容整形を繰り返し(18回も手術!)、漫画家になるという、非凡な人生。
漫画なり、小説なりにすると、人の興味をひくでしょうね。
沖田×華さんに興味をもった、和光大学現代人間学部の伊藤武彦(いとうたけひこ)教授は、沖田さんに講義の中で「発達障害についての話をしてほしい」と依頼しました。その様子も番組で紹介しています。
学生の一人が、沖田さんに質問をしました。
「自分のまわりに発達障害の人がいるのですが、こういう関わり方をしてくれたらうれしい、というようなことはありますか」
それに対して沖田さんは、「話しかけるときに、誰に言っているのかをわかりやすくしてほしい。名前を言いながら話すと、私の場合は結構、伝わったりするので」と答えていました。
それを聞いて、私も「なるほど」と思いました。
AQ40で、限りなくアスペルガーに近い私の夫は、代名詞の読み取りがそういえば苦手だったなぁ、と思い出しました。
人称代名詞を使わず、「名前で伝える」。
心に留めました。
毎日やらかしてます。
アスペルガーで、漫画家で
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