やる気には選択肢や提案が大切らしい。あさイチ 「子どものやる気“ON”の極意」を見て
今日のNHK あさいちは「子どものやる気“ON”の極意」というテーマを放映していました。
品川女子学院校長の漆 紫穂子校長は、生徒のやる気に関するアンケート調査を実施し、その結果を保護者会で発表し、思春期の子供たちのやる気を引き出す手がかりにしてほしいと考えているそうです。
そのアンケート結果に基づき、番組では、「やる気が出た親の言動トップ3」を発表していました。
1位 ご褒美があったとき(言葉のご褒美もうれしいらしい)
2位 頑張ったのを認めてもらったとき
3位 褒められたとき
逆に、「やる気がなくなった親の言動トップ5」は・・・
1位 「~しなさい」
2位 誰かと比較される
3位 その他(?)
4位 認めてくれない
5位 「~しちゃだめ」
「~しなさい」と言われると、反発心が芽生えてしまう子やイライラする子もいるようです。
では、「しなさい」に代わる言葉は?
子供に何かを促したいときに、「選択肢を挙げる」とよいそうです。
自分で選んで決めるということは、子どもにプライドを持たせることにつながるとのことです。
人間の習性として、自分で選んだことや口に出したことというのは行動に移しやすいのだそうです。
玉川大学 脳科学研究所の松元健二教授は、脳の反応を画像で見られるMRIを使用し、選択肢を与えた後の脳の反応を測定しました。
そこで、2つのデザインのストップウォッチの画像を見せて、5秒ちょうどでストップさせる実験をしました。
ストップウォッチにデザインを選べる場合と選べない場合とで実験し、選べる場合の方の成功率.が高いという結果が出ました。
また、脳の反応にも違いが出ました。
デザインを選べない条件で失敗したとき、「やる気」に関わる脳の部分が低下しました。
自分で選んだ場合は、失敗しても低下しませんでした。
つまり、自分で選んだことは、失敗してもやる気がそがれないということです。
スタジオでは、日本医科大学大学院教授で解剖学・神経生物学が専門の小澤一史先生を招き、子どもの「やる気」について意見を伺っていました。
小澤先生は、子どもに選択肢を与えることは、子どもを「認めてあげる」という意味でよいことだと思うと話していました。
つるの剛士さんが、「子供が選ばなかったときはどうするんですか」と小澤先生に質問していましたが、「選択肢をさらに広げてあげる」という回答をされていました。
競泳の日本代表チームやなでしこジャパンを指導した実績もある、脳神経外科医の林成之先生は、集中できない子どものやる気を引き出すコツの1つとして、「環境を整えること」を挙げていました。
環境として整えるべきことで重要なのは・・・
1 一定の場所で勉強する
2 勉強以外の物は片づける
ということで、勉強場所は子供を一緒に選ぶとよいようです。
そして、もう一つのやる気を引き出すコツは「姿勢」とのこと。
鎖骨と尾てい骨をつないだ体の軸をまっすぐにしながら、少し前に倒した姿勢がよいそうです。
林成之先生は勉強前に「目を閉じる」ということも推奨しており、人間の脳は新しい情報に次々と反応していくので、それを断ち切る一つの方法となるのだそうです。
モチベーション研究を専門にしている同志社大学政策学部教授の太田肇先生は、子供の集中力を持続させるための声かけに仕方や、声をかけるタイミングについて話していました。
「命令」や「否定」となる言葉ではなく、「提案」をする言葉を選ぶことが大切で、「~しなよ」より、「~するといいんじゃないかな」というような感じだそうです。
声かけのタイミングも大切で、子どもの動作が完結していないタイミングで指摘をすると、子どもの関心が「注意された」ということに移ってしまったり、達成感を得ることができなかったりします。
なので、たとえば書き順の間違いを指摘するとき、すぐに指摘はせずに、その字を書き終えたときに指摘するとよいそうです。
私の娘は家でイライラしていることの多い子ですが、「選択肢」を挙げて選ばせるというのは意識的にやってはいなかったので、ぜひ実行してみたいと思いました。
「選択肢」が娘のイライラを軽くしてくれますように・・・
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