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アスペルガー症候群の子(さや)を育てています。 3歳のときから療育しています。 アスペルガー症候群・自閉症・ADHDなど発達障害に役立つ情報の提供を目指しています。 ABA・TEACCHなどの方法のほかに、効果的だったことも紹介します。

06/17

Tue

2014

自閉症にも効果あり?Eテレ サイエンスZERO「心と体を支配する!神秘の物質ホルモン(2)オキシトシン」を見て

 先日、NHK Eテレ サイエンスZEROで「心と体を支配する!神秘の物質ホルモン(2)~オキシトシン~」というテーマの特集が放映されていました。


 以前、このブログで自閉症スペクトラム障害の患者に対して「オキシトシン」を鼻の中にスプレーすることで、対人コミュニケーション障害が改善されたという東京大学の研究を紹介したことがあります。

 金沢大学の「子どものこころ発達研究センター」のwebサイトに、「オキシトシンの広場」というページがあるのですが、自閉症患者への使用例が紹介されていて、参考になります。

 
 今回、「サイエンスZERO」でオキシトシンについて紹介していますが、自閉症に効果があるというような言葉は避けていました。
 番組では、「特定のタイプの遺伝子を持つ場合、オキシトシンやそれを受け取るための受容体が減る」というように、遺伝子によってオキシトシンの働きが弱いタイプがあると説明しているので、自閉症スペクトラムの人も、そのようなタイプに該当するのかもしれません。


 クレアモント大学のポール・ザック博士は、オキシトシンを増やす方法を研究しているそうです。

 ハグなどの体の触れ合いをしたり、会話の際に相手の目を見たりすると、血中のオキシトシン量が増えるという結果が出ています。
 相手の立場や気持ちになって目を見ると、さらに効果的なのだそうです。
 スポーツやゲームなど、一緒に活動をした際にもオキシトシンは増えます。

 また、番組では、一人でいてもオキシトシンを増やせる方法も紹介していました。
 それは、本を読んだり映画を見て、感動することです。
 登場人物に共感することによって、オキシトシンを増やせるのだそうです。


 このようなオキシトシンを増やす行動は、オキシトシンの受容体の数も増やすことになり、オキシトシンの作用が強まることにもつながるのだそうです。

 人は遺伝子やホルモンにコントロールされているだけではなく、自身の行動によって脳内を変化させることができるのですね。


 人に対して優しくなれるというオキシトシンですが、自閉症スペクトラムの治療で実践的に取り入れられる日は来るのでしょうか。
 今後の動向に期待したいですね。



関連記事(1):(東大の最新自閉症研究)自閉症の対人コミュニケーションがホルモン投与で改善
関連記事(2):ダイオキシンが自閉傾向を高めるらしい(金沢医科大学の西条旨子准教授の研究発表)
関連記事(3):胎内で発達していない脳細胞がある?自閉症の子供の脳組織。カリフォルニア大の研究





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 アスペルガー症候群の子を育てている主婦です。療育や幼児教育に関心があり、読書の幅を広げています。

現在千葉県に住んでいます。出身は静岡県です。

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