先ほどネットのニュースで見たのですが、日本精神神経学会が本日、精神疾患などの病名を変更することを発表したそうです。
言葉をわかりやすくし、患者やその家族の不快感を減らすことを目的とした変更とのことです。
昨年5月、アメリカの精神医学会が作る精神疾患の診断基準(DSM)が改定されましたが、関連する学会で病名や用語の和訳を検討していました。
アスペルガー症候群や自閉症は、「自閉スペクトラム症」に統一されました。
注意欠如・多動性障害は「注意欠如・多動症」になりました。
学習障害は「学習症」。
パニック障害は「パニック症」。
性同一性障害は、「性別違和」。
日本の医療機関が、名称を変更して使用することをどの程度徹底しているかはわかりませんが、DSMが改定した後でも、改定前の診断名が使用されています。
昨年の12月に、特別支援級を希望する手続きとして娘の診断書を改めて医療機関で発行していただきましたが、「アスペルガー症候群」と明記されていました。
定着している名前を変更して使用するのって、実際には難しそうですね。
「学習症」など、学習ばかりしてしまう子のイメージをもってしまうのは私だけでしょうか。
言葉のもつイメージと離れてしまうこともあるかもしれないし、名称を変えたところで、障害を受け入れない人は変わらず存在すると思います。
診断名は、支援をより受けやすくするためにつけられることもあるので、どんな名前にせよ、不快に思うこと自体がおかしいような気がします。
障害に代わる新しい名称、医療機関や人々の日常会話の中で、今後定着していくのでしょうか。
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