発達障害児の療育ブログ 未選択

発達障害児の療育ブログ

アスペルガー症候群の子(さや)を育てています。 3歳のときから療育しています。 アスペルガー症候群・自閉症・ADHDなど発達障害に役立つ情報の提供を目指しています。 ABA・TEACCHなどの方法のほかに、効果的だったことも紹介します。

05/08

Thu

2014

陽性かくにん!小保方さんの実験ノートを見て、発達障害児がノートをとることの困難さを思う

昨日STAP細胞でお馴染み、理化学研究所の小保方晴子さんの実験ノートのコピーが公開されました。

 小保方晴子さんを巡る、日々のニュースに今までそれほど関心がなかったのですが、「リケジョのノートってどんなだろ?」という単純な好奇心から、実験ノートには興味を持ちました。

 「東大合格生のノートはどうして美しいのか」という本がベストセラーになったことがありますが、ノートのとり方と人生の成功を結びつけた考え方の著作は他にもいろいろありますね。






 ネット上のコメントなどで、小保方晴子さんがアスペルガー症候群ではないか、という意見を何度か見かけましたが、私は違うと思います。

 上のネズミの描かれたノートに、「大量移植」と書かれていますが、アスペルガーの人は細部にこだわる人が多いので、「大量」とはどの位の量か、数値で具体的に書くように思います。

 「一番大きなマウス」とも書かれていますが、「大きな」という比較がどれと比べてどの位大きいかとか、体重の数値だとか、いろいろ値があると思うのですが、ざっくり「大きな」という表現でまとめているところが、アスペルガーっぽくないな、と思うのです。

 アスペルガーの人にも、自分の興味以外のことには大ざっぱな人はいると思いますが、理系の道をひたすら歩むようなアスペルガーの人だったら、数値はかなり明確に記述するような気がします。
 「はっきり具体的な数値で表した方が安心できる」というアスペルガーの特性が生かされて、理系の道を進んでいるように思うからです。


 ノートの使い方ですが、紙の幅に対してバランスのとれた配置でネズミが描かれています。
 空間認識力が普通に備わっていると、バランスのよい配置で文字や絵を書くことができます。
 「テラトーマ解析について」という四角で囲んだ文字も、左右の幅にマッチした大きさで配置されています。

 発達障害の人には空間認識力の乏しい人がいます。
 LD(学習障害)などが原因で、漢字がなかなか覚えられなかったり、図形の問題が特に苦手な子などは、空間認識力をトレーニングする課題に取り組むと、改善することがあるそうです。

 私の娘はまだ小学1年生になったばかりで、学校ではノートを使用しておらず、ひらがなや数字のなぞりをやっています。
 きっちりと、お手本の字の線からはみ出さないようになぞろうとするので、他の子よりもペースが遅いようです。

 罫線のあるノートを使用するのはまだずっと先だと思いますが、アスペルガーの子の中には、罫線からはみ出さないようにするあまり、極端に小さな文字で書いてしまう子がいると、何かの本で読んだことがあります。
 なので、この先、罫線付きのノートを学校で使用するようになったら、罫線が太めのものを選んであげようと思っています。

 私個人は、罫線のないまっ白なノートが好きで、高校時代から罫線なしを愛用しています。
 図を書いたり、矢印をあっちこっちに書いたり、自由度が高いのが罫線なしの魅力です。

 しかし、発達障害の人は、自由度が高いと混乱する人もいると思うので、ある程度の規則性を保持するためにも、罫線は必要かもしれませんね。 

 
小学生の学力は「ノート」で伸びる!
小学生の学力は「ノート」で伸びる!

関連記事(1):アレルギーと発達障害。ササニシキはおいしいです。
関連記事(2):マッチングで文字を交えることの有効性
関連記事(3):発達障害の子は鉛筆を噛むことが多い?発達障害児の噛み癖
関連記事(4):2歳で重度の自閉症と診断された女の子がPCやi padで自分の意思を伝えている動画を見て。





にほんブログ村 子育てブログ 自閉症児育児へ
読んで下さってありがとうございます。よかったらシェアをお願いします。

ブログ内検索

プロフィール

HN:
つぐみ
性別:
女性
趣味:
読書
自己紹介:
 アスペルガー症候群の子を育てている主婦です。療育や幼児教育に関心があり、読書の幅を広げています。

現在千葉県に住んでいます。出身は静岡県です。

フリーエリア


カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

RSS

PR

Copyright © 発達障害児の療育ブログ : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7