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アスペルガー症候群の子(さや)を育てています。 3歳のときから療育しています。 アスペルガー症候群・自閉症・ADHDなど発達障害に役立つ情報の提供を目指しています。 ABA・TEACCHなどの方法のほかに、効果的だったことも紹介します。

07/26

Sat

2014

プロポフォールは危険?NHKクローズアップ現代「幼い命がなぜ…~東京女子医大病院医 療事故の深層~」を見て

先日のNHK クローズアップ現代は「幼い命がなぜ…~東京女子医大病院医 療事故の深層~」というテーマで放送していました。

 2014年2月、首の腫瘍を手術した2歳の男の子が、東京女子医大病院プロポフォールという麻酔薬を投与された後に亡くなりました。
 プロポフォールは小児に対して投与することは、原則として禁忌とされています。
 2歳の男の子に投与されたプロポフォールの総量は、成人への投与量の約2.5倍ともいわれています。
 また、成人でも7日を超えて投与してはならないとされているにもかかわらず、2ヶ月近く投与されていました。


 番組が関係者に取材をし、明らかになってきたのは、容態が急変しやすい小児を治療するために必要な体制が、十分に整備されていなかったという実態でした。

 集中治療を行うための専門医は不足し、担当医師や薬剤師との連携体制も不十分でした。
 その結果、いくつかあったの異変の兆候が見逃されたのです。
 薬剤師が、「プロポフォールの投与量が多い」と指摘したことが一度あったそうですが、十分に情報が伝わっていませんでした。
 男の子に投与したプロポフォールの総量を把握している人は誰もいなかったそうです。
 
 さらに、重篤な症状の小児を受け入れるための集中治療体制に不備があるという状況は、全国的な問題となっていて、深刻な事故も相次いでいるということも明らかになってきました。


 東京女子医大病院以外にも、術後の小児にプロポフォールを投与している病院はあるようですが、そもそも原則禁忌とはどういうことなのでしょう?
 
 原則禁忌は、その医薬品を使用しないことを原則としますが、法的な拘束力はなく、医師が特別に必要とすると判断した場合には、慎重な使い方を するべきということらしいです。


 大阪府立母子保護総合医療センターでは、子ども専用の集中治療室(PICU)があります。
 子どもは大人と比較して、使用できる薬の種類が少ないので、やむ終えずプロポフォールを使用することもあるそう。
 プロポフォールの使用にあたって、検査回数や投与量など、詳細なルールが決められています。
 また、診療科の主治医とICUの担当医のどちらが責任を持つのかが曖昧だったことを改善するために、5年前、集中医療を行うICUの担当医を主治医として責任を明確化することにしたそうです。
 

 療育センターで一緒だったお子さんも、心臓の手術を受けた子がいて、今回の事件を聞いて、「うちの場合はどうだったんだろう?」と先日、会ったときに言っていました。
 亡くなった2歳の男の子の事件は、プロポフォールの使用が保護者に知らされていなかったそうなので、過去にお子さんが手術を受けたことのある人は確かに気になりますよね。


 小さな命が失われるのは本当に悲しいことなので、全国の病院で、子どもの集中治療が安全に行われるようになることを願います。



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 アスペルガー症候群の子を育てている主婦です。療育や幼児教育に関心があり、読書の幅を広げています。

現在千葉県に住んでいます。出身は静岡県です。

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