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アスペルガー症候群の子(さや)を育てています。 3歳のときから療育しています。 アスペルガー症候群・自閉症・ADHDなど発達障害に役立つ情報の提供を目指しています。 ABA・TEACCHなどの方法のほかに、効果的だったことも紹介します。

08/02

Sat

2014

重度障害者の夢。Eテレ ハートネットTV「夢の力を信じて」を見て

 先日、NHK Eテレ「ハートネットTV」の再放送で、「夢の力を信じて」というテーマの内容を見ました。

 高知県にある重度心身障害者のための施設、「土佐希望の家」。
 番組では、この施設でのユニークな取り組みを取材していました。

 土佐希望の家では、1歳から92歳までの133人が暮らしています。
 職員不足から、利用者ひとりひとりと向き合う時間が十分ではないと感じている療育部長。
 そこで、この施設では、障害のある人たちから夢や願いを聞き取り、おみくじで当たった人が、その実現に向けて手助けしてもらえるという取り組みを始めました。

 夢や願いを聞き取ることで、利用者が普段感じていることも職員に伝わるので、たとえ抽選に当たらなくとも、普段の支援に生かせるという利点もあるようです。

 たとえば、「散歩に行きたい」という願いをもっている人は、裏を返せば散歩に出る機会が少ないということです。
 職員不足なので、散歩の時間を増やすということをすぐに実行するのは難しいのでしょうが、利用者の思いを把握することだけはできます。

 利用者の夢のは、「焼き肉を食べたい」「広末涼子さんと会って話がしたい」「国語の勉強をしたい」など様々なものがありました。

 「明日なにかあるのかなという、希望が持てるような支援が一番大事」と療育部長の小谷 卓さんが話していました。

 願い事の抽選は年に2回です。
 当たった人に対しては、職員がチームを組んで実現に向けて手助けします。
 
 「市園さん(女性職員)と一緒においしいコーヒーのお店に行きたい」という47歳の中内卓広さん。
 中内さんは進行性のミオクローヌスてんかんで、30年の間、土佐希望の家で生活しています。
 おみくじに当たった
中内さんの夢を叶えるため、職員の方たちが様々なアイデアを出し、準備をしていきました。


 夢の実現のミーティングの場では、夢を叶えることだけでなく、その夢を抱くようになった背景から掘り下げて考えていきます。
 誰かと一緒にコーヒーを飲みに行きたいという夢は、人との話やつながりを求めているのではないか、との分析をする職員がいました。
 関係が、「利用者と職員」になっているのではないかということで、「人と人」との関係の必要性にも気付きます。

 おしゃれなカフェに行き、中園さんとアイスコーヒーを飲む中内さん。
 夢の叶った中内さんの表情は、とてもうれしそうでした。



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 アスペルガー症候群の子を育てている主婦です。療育や幼児教育に関心があり、読書の幅を広げています。

現在千葉県に住んでいます。出身は静岡県です。

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