絵カード作り、先生と親、どちらがやるの?学校で視覚支援をしたいけれど…
自閉症の子に、一日の流れを示したり、物事の手順を示すために絵カードや写真のカードを使用する場合があります。
学校でそれを使う場合、カードを作るのは先生なのか親なのかということを、他の学校の支援級のお母さんの話を聞いて、あらためて考えさせられました。
私に学校で使うカードの話をしてくれたお母さんは、学校の先生がそれを作らないことを不満に思っています。
母親が作るものだとあたりまえに思っていることが許せないという話でした。
私はそれを聞いて、「うーん、どうなんだろ?」と考えてしまったのですが、特別支援級の先生がやるべきこととはそもそも一体どういうことなのでしょうね。
療育センターの先生は当たり前のようにカードやスケジュールを用意して下さいます。
支援級というのは療育の延長線上にあるのかと考えてみると・・・
娘が今年、支援級の1年生として在籍して、そこでの様子を見ている限りでは、支援級は療育の延長線上にはない気がします。
通常級と部屋を別にして、少人数で課題や活動に取り組み、慣れてきたら通常級への交流へどんどん参加させる、といった感じです。
交流へ行っても、特別な配慮があるわけではなく、担任か介助の先生がついて、本人がやる気がなくて、立ち歩きそうになったら力で押さえつけて無理やりその場にいさせています。
私の娘についていえば、やる気がなかったり頭が混乱していたとしても、立ち歩いたり、授業を邪魔したりもしないので、無理やり押さえつけられるようなことはないですが、授業の流れがよくわかっていなくても、放っておかれています。
娘の在籍する支援級はそんな感じですが、日本全国の支援級がそうとは限りません。
支援級の先生によって、特別支援を積極的に勉強する人もいればそうでない人もいます。
公立の学校は1年ごとに担任が変わる可能性があり、それが支援級の先生のモチベーションを下げているような気もしています。
一生支援級の先生をやるわけではないから、この1年をなんとかやり過ごせばよいと考えている人もいるのではないでしょうか。
カードを先生が作るべきかどうかですが、カードを使うことの意義を実感していない人に、いくら作るように言っても無駄だと思います。
母親がカードを作って、そのカードを先生が使って下さるだけでもよしとした方がよいのかもしれません。
いくらこちらが作って渡しても、使ってくれない先生もいます。
もちろん、熱心に特別支援で必要なことを実践して下さる先生もいるとは思います。
特別支援に向いている先生とそうでない先生がいて、すべては運で決まります。
カードを使うとどんなよいことがあるかということがわからない先生には、実際にカードを使っているところを見せて、使わないときと子供の行動にどれくらいの差が出るのかをわかってもらうことからはじめてもよいかもしれません。
まあ何にせよ、先生と戦うと、自分が消耗するだけなので、こちらの努力でなんとかなる場合は、どんどん親のほうがやるべきことをやるしかないと思います。
関連記事(1):特別支援級のトンデモ先生の話(先生も障がい児の親だったときの悲劇)
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