発達障害児の療育ブログ 発達障害者の合理的配慮とは

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アスペルガー症候群の子(さや)を育てています。 3歳のときから療育しています。 アスペルガー症候群・自閉症・ADHDなど発達障害に役立つ情報の提供を目指しています。 ABA・TEACCHなどの方法のほかに、効果的だったことも紹介します。

06/19

Thu

2014

発達障害者の合理的配慮とは

英語でReasonable Accommodationという言葉がありますが、「合理的配慮」と訳されています。
 2006 年に、国連本会議において採択された「障害者の権利に関する条約」に明記されている概念です。

 日本においては、2011 年に改正された障害者基本法で、「合理的な配慮(いろいろな障害に応じた対応)がされなければならない」と書かれています。


 私の娘は小学校の特別支援級に所属していますが、週に一度の割合で、パソコンの授業があります。

 最近、ニュースで見たのですが、特別支援級にタブレットPCを試験的に導入しているところがあるそうですね。
 タブレットPCの導入が「合理的配慮」につながるのか、導入した学校からの感想や意見を知りたいところです。


 娘が学校で受けているパソコンの授業は、作文を打ち込んだり、ドローソフトで絵を描いたりする程度で、「パソコンに親しむ」という程度のものです。

 家ではベネッセのチャレンジタッチを使用しています。
 1年生なので簡単な問題ばかりなのですが、たまに問題の文章を読み込んでいかないといけない問題に当たるとイライラしています。

 発達障害の子は、算数の文章題など、想像力を問われるものは苦手なことが多いと思いますが、娘の話を聞く限りでは、学校の支援級で、文章題にイライラしている上級生が何人かいるとのことでした。

 支援級のお兄さんたちがイライラしているのを見ながら、「どうやって気持ちを立て直すか」を娘は観察しているようです。
 「私より早く気持ちを切り替えているよ」と支援級のお兄さんたちを尊敬している娘ですが、それが家で活かされることはなく、家での娘のイライラは相変わらずの様子です。

 
 話が「合理的配慮」からイライラに逸れてしまいましたが、私は娘の学習状況しか知らないので発達障害の子に対する「合理的配慮」を特別支援級が行った場合、学習状況がどう変わっていくのかを身近に知ることができたらいいな、と思っています。

 例えば、文章題になるとイライラしてキレる子が支援級に数人いることは事実なので、「タブレットPCで文章題の図解がわかりやすく行われると、イライラする子が減りました」というような結果を見てみたいと思うのです。
 タブレットPCで文章題を解いても、イライラは全く変わらなかったという結果ももちろんあるかもしれませんが、「やってみなければ結果がわからない」ので、タブレットPCの試験運用、娘の学校でも行われるといいなと思います。

 
 脳性麻痺で、肢体不自由の特別支援級のある小学校が、地域に1校だけあるのですが、そこでは手に麻痺のある子がノートPCでノートをとったりしているそうです。
 これもまた、「合理的配慮」といえることですね。


iPadで拓く学びのイノベーション タブレット端末ではじめるICT授業活用
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 アスペルガー症候群の子を育てている主婦です。療育や幼児教育に関心があり、読書の幅を広げています。

現在千葉県に住んでいます。出身は静岡県です。

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