障害があっても働く大人に育てたい。NHK「スリーストーリーズ 哲平払います」を見て。
NHK「スリーストーリーズ」という番組で知的障害を伴う自閉症の男性、鳥羽哲平さんについて紹介していました。
哲平さんは岡山県備前市にある自動車部品工場で働いています。
養護学校を卒業して以来、8年間契約社員として働き続けているそうです。
完成した自動車部品の箱に袋をかけるのが哲平さんの仕事です。
毎月25日のお給料日を楽しみにしています。
週休2日制でお給料はおよそ14万円。
ボーナスや有給休暇ももらっているそうです。
哲平さんは月に2万5千円、自由に使ってよいことに決められていますが(他は貯金でしょうか)、AKB48が大好きで、AKB48やその姉妹グループのCDなどを買うのにお金を使っているそうです。(番組ではNMB48のCDを買っていました)
哲平さんは2歳のときに自閉症と診断されました。
突然言葉が出なくなり、電話帳ばかり見るようになったそうです。(折れ線型?)
3歳になると、頻繁に家から飛び出すようになり、お母さんの美千子さんは片時も目を離せませんでした。
哲平さんは10歳の頃、人の言うことを落ち着いて聞けるようになりました。
その時、お母さんは、「働く大人に育てよう」と考えたそうです。
地域の中でちゃんと働いて、税金を払う側になってほしい。
そんな思いで、お母さんは家のお手伝いを哲平さんに教えます。
お手伝いの方法は、写真と共に手順を詳しく書いて、見てわかるようにしたそうです。
そして、お手伝の度にお小遣いとしてお金が渡されました。
料理は50円、トイレ掃除は100円といった金額設定で、お手伝いをしてお金をもらうようになり、哲平さんは「働けばお金がもらえる」ということを学びました。
最初はお金の価値をなかなか理解できなかった哲平さんですが、たまったお小遣いの中からお菓子やジュースを買わせるようにしたそうです。
そのことで、「仕事とお金」が結びついた哲平さん。
最初は家のお手伝いで報酬を得ていたのが、企業で働けるまでになりました。
障碍者控除があるのでわずかになりますが、哲平さんは毎年税金を納めています。
障害児の親にとっては希望となるような話でしたね。
私も、「娘は将来働けるのかな?」と思ってしまうことがありますから。
以前の記事で、子供のお手伝いは10歳からが適していると書きましたが、哲平さんも10歳からお手伝いを始めたようです。
私も娘が10歳になったとき、お手伝いの幅を広げてあげるのが楽しみです。
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