昨日のフジテレビ ザ・ノンフィクションは「女の曲がり角〜保育士ふたりの選択〜 」というテーマで、ベトナムの幼稚園で園長をしている女性と、保育士をしている女性の2人を取材していました。
娘が生まれて、たくさんの「先生」と呼ばれる人にお会いしてきましたが、その大半は子どもと関わる人です。
療育の先生、幼稚園の先生、そして小学校の先生。
ほとんどが女性の先生でした。
子どもと関わる仕事は、責任もあり、なかなか大変な仕事だと思います。
そして、結婚や子育てなど、人生の岐路に立たされることもありますね。
中田智子さんという35歳の女性は、ベトナムホーチミン市で日本人向け幼稚園「ともだち幼稚園」の園長をしています。
ベトナム人のグエンさんと結婚し、2人のお子さんがいます。
考えた末、2人のお子さん達はベトナムの学校に入学させる事を決めたそうです。
ベトナムの学校は中学までしか学べないので、その先をどうするかという問題もあります。
智子さんは、子供達に日本語を学ばせたいという思いもありましたが、住んでいる土地の言語、ベトナム語でしっかりと学んだ上に、色々な物を吸収してほしいと結論を出したそうです。
番組では、中田智子さんがお子さんのこと(とくに言語や学校)や、いずれ日本に帰国するのかどうかということを迷っているような感じで伝えていましたが、私から見て、中田さんは何があってもその都度冷静に判断し、決めていくような落ち着いた人で、迷いとは無縁のように思いました。
芯が通った方なので、どんなときもブレないというか、そんなに思い悩む人ではない気がします。
「ともだち保育園」で4年前から保育士をしている五十嵐真弓さんは32歳。
幼い時からガールスカウトに参加し、イギリスやオーストラリアなどで幼児教育に関わってきた人です。
保育主任も任されたベテラン保育士です。
結婚前提で付き合いたいという男性が日本におり、五十嵐さんはベトナムと日本の間に立たされ、揺れ動いていました。
ベトナムの「ともだち保育園」を理想の仕事と感じていた五十嵐さんは、結婚して仕事を辞めなくてはならなくなることへの迷いもありました。
五十嵐さんは最終的に、日本の男性と結婚して、日本で保育士の仕事を探すという結論に至ります。
ベトナムでの仕事は諦める形になりますが、何かをあきらめなければ前に進めないこともありますね。
いろいろ心に抱えていたとしても、それを子供達に感じさせないところがプロなのでしょうね。
私の娘を見て思うことですが、子どもは先生について、細かいところまで見ています。
あくびをしていたり、他の先生とお喋りばかりしていたり、先生が子どもから気持ちが離れているのを敏感に察知するものですね。
子どもにとって、「大人に見守られている」という安心感は大切なのかもしれません。