TBS テレビ未来遺産「“いのちの輝きSP”出産&がん医療最前線…家族の決断」を見て
療育センターで一緒だったお母さんたちと、たまにグループLINEでやりとりしていますが、昨夜放送されたTBS テレビ未来遺産「“いのちの輝きSP”出産&がん医療最前線・・・家族の決断」はみんなが注目していたようで、いろいろな感想をLINEのやり取りで見ることができました。
きっとみんな、赤ちゃんの誕生の映像を見たりすると、自分の経験と重なる部分もあったり、思う所がそれぞれあるのでしょうね。
特に「新型出生前診断」のことなど、障害を持つ子がいると、二人目、三人目以降、どうしようかという迷いも出てきます。
番組では、「新型出生前診断」の背景として、ウィリアムズ症候群の17歳の長女を育ててきた女性が再婚し、新たに妊娠をしたときの様子を取材していました。
ウィリアムズ症候群は7番染色体上の遺伝子欠失が原因と言われていますが、性格が優しくて人なつっこく、お話しするのが大好きといった特徴があるそうです。
県内の別の療育センターとの交流で、ウィリアムズ症候群のお子さんを見たことがありますが、はじめて会う人にも興味津々に話しかけてきて、甘え上手でとても可愛らしかったです。
番組で取材したご夫婦は結局、新型出生前診断を受けない結論に達します。
少し前に放送されたEテレ「バリバラ」でも新型出生前診断のことがテーマとされていましたが、ダウン症の男性がいろいろな人に出生前診断についてインタビューしてまわるといった番組構成でした。
結局、番組の流れでは、「障害をもった子もかけがえのない家族だから、出生前診断を受けないほうがよい」といった感じの論調に落ち着きます。
きっと、どこの局が出生前診断について番組で扱っても、そんな流れになるのではないでしょうか。
ウィリアムズ症候群の17歳の女の子にしろ、テレビに出演しているダウン症の人など、その生い立ちは親の愛情を一身に受けて育ったように見受けられます。
そういった恵まれた環境で育った障害者もいる反面、そうでない人たちも世界中にたくさんいます。
昨日、Yahoo!のニュースで中国の赤ちゃんポストのことを報じていましたが、同じようなニュースが今年の2月あたりにも報じられていて、このブログでも取り上げたことがありました。
中国の赤ちゃんポストに入れられるのは、脳性まひや知的障害、ダウン症などの疾病や障害を抱えた乳幼児ばかりと言われています。
赤ちゃんポストに入れるくらいだったら、出生前診断でそれを防ぐという考え方もあるかもしれないし、経済的な事情、母親になる人のメンタルの弱さなど、赤ちゃんが生まれる背景は様々です。
今年は新型出生前診断が始まって2年目なので、こういったテーマの特集をする番組が増えていきそうですね。
新型出生前診断ですが、受診する人とそうしない人の両方がいて、この先もその状況はずっと変わらないのではないでしょうか。
人の考えは様々なので。
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