発達障害児の療育ブログ 読字困難のある発達障碍児の訓練方法

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アスペルガー症候群の子(さや)を育てています。 3歳のときから療育しています。 アスペルガー症候群・自閉症・ADHDなど発達障害に役立つ情報の提供を目指しています。 ABA・TEACCHなどの方法のほかに、効果的だったことも紹介します。

10/30

Thu

2014

読字困難のある発達障碍児の訓練方法

 私の娘は国語の音読が苦手です。
 飛ばし読みや勝手読みをしてしまい、正確さに欠けています。

 ひょっとしたら発達障碍の子に多い、読字困難かなぁとも思っているのですが、そのうち主治医に調べてもらおうと思ってます。


↑ディスレクシアの一例



 娘はアスペルガー症候群ですが、アスペルガーの子は読字困難な子がわりと多くいるそうです。
 娘は緘黙の症状もあるので、それが音読の苦手意識につながっていることもあるでしょうが、家でも読んでいるときの読み方を聞いている限りでは、文章を目で追うことに何かしらの困難があるように感じます。

 そこで、読字困難な子のためのトレーニングは何かなかったっけと思ったわけですが、そういえば、夏ごろ出た奥田健次先生の新刊にそんなのがありました。
 「拝啓、アスペルガー先生」のユマくん(奥田先生が付けた仮名)の支援のところにありました。

 ユマくんのお母さんは1学年下の教科書を読ませたりして、家で練習させていたようですが、本人のやる気もなく、なかなか成果が上がりませんでした。
 そこで奥田先生に相談したユマくんのお母さんですが、奥田先生が考えた練習方法、ユニークで面白かったです。

 アニメなど、本人が興味を持っていることについて短い文章を大人が作り、それを読ませるわけですが、元々、興味のある内容が書かれているので、嫌がらずにどんどん読みます。

 奥田先生が作った文章の一文の文字数を数えてみましたが、どれも30字に満たないくらいでした。

 奥田先生の文章をそのまま載せるわけにはいかないので、例文を以下に書くと・・・


 よしおにいさんは からだが きんにくで ムキムキだね。
 たいそうが とてもとくいだけど オリンピックにでれるかな。
 まえは ぱわわぷたいそうだったけど いまは ブンバ・ボーン!だね。
 まゆおねえさんとは いまも れんらくを とっているのかな。


 と、こんな感じに、よしお兄さんに興味がある子を想定して作ってみました。
 よしお兄さんバージョンではないけど、娘向けに文章を作って、毎日読ませていますが、2週間経過した現在の変化としては、いろいろな本を手に取ってみるようになったことです。

 以前は、写真がばーんと大きく載っている本しか見ていなかったのですが、文章がそこそこある絵本も自分から読むようになりました。
 文字の羅列に対する拒否感が薄らいだのでしょうか。

 興味のある文章の音読、しばらく続けてみようと思います。



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 アスペルガー症候群の子を育てている主婦です。療育や幼児教育に関心があり、読書の幅を広げています。

現在千葉県に住んでいます。出身は静岡県です。

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