NHKあさイチで「キヌア」という食品が紹介されていました。
大阪市立大学教授の小西洋太郎先生が、「たんぱく質の質と量が素晴らしいので、成長期の子供にもよいです」とコメントしていました。
番組でキヌアの栄養成分を精白米と比較する図を見ました。
鉄分が精白米0.8mgに対して、キヌアは3.75mg。
カルシウムが精白米5mgに対してキヌアは31.8mg。
食物繊維が精白米0.5gに対して、キヌアは5.4g。
精白米と比較して、明らかに栄養価が豊富ですね。
キヌアは低カロリーでありながら、多種の栄養素を豊富に持っている特長を持つ食品なのだそうです。
キヌアの味は淡白で、他の食材の味に影響しないので、様々な味付けのもにに合わせることができそうです。
香ばしい風味も楽しめるとのことなので、栄養のためだけでなく、食生活に彩りを与えてくれそうですね。
ネットでキヌアのレシピを調べると、いろいろなレシピが掲載されていますが、健康のために毎日食事にとりいれたいというのであれば、雑穀米のように普通にごはん(白米)と一緒に炊いてしまって問題なさそうです。
この場合の炊き方としては、白米が2カップ半に対し、キヌアは半カップにして、白米3カップに対する水加減より若干少ない水加減で普通に炊飯器で炊くとよいそうです。
栄養価の高いキアヌですが、番組で、1日大さじ2杯分を接種し続けたところ、中性脂肪値や血中コレステロール値が減少するという研究結果が紹介されていました。
キヌアは必須アミノ酸であるトリプトファンも含まれているそうですが、「トリプトファン」と聞くと自閉症について情報収集している人はピンとくるものがありますよね。
そうそう、セロトニンですね。
セロトニンはトリプトファンから生成されます。
自閉症の人の脳を調べたところ、神経伝達物質であるセロトニンに関係するたんぱく質の機能が、健常の人と比べて約3割ほど低下している、という研究結果のニュースが報道されたことが過去にありましたね。
セロトニン不足は強迫性障害の人の脳についても仮説として言われていることですが、強迫性障害の人の第一選択薬はSSRIというセロトニンに働きかける薬であったりします。
自閉症問わずして、セロトニン不足の人はイライラすることが多いそうですが、セロトニンは、気分が上向きになり、精神が安定する伝達物質と言われていますね。
セロトニンが体内で生成されるためには、トリプトファンの他にビタミンB6が必要で、キヌアはトリプトファンとビタミンB6の両方が摂取できる食品です。
まあ、キヌアの他にも大豆やバナナなど、トリプトファンとビタミンB6が摂取できる食物ってありますけどね。。。
キヌアが注目されている背景として、痩せた土地でも少量の水で栽培でき、栄養価が高く、食料危機の救世主と期待されていることがあげられますますが、世界規模で注目されているわけですね。
元々キヌアは南米アンデス地方原産で、マイナス8度から38度の気温変化に耐えられるという驚異の穀物です。
雑草魂という言葉がありますが、雑草より強そうですよね。
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