発達障害児の療育ブログ
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アスペルガー症候群の子(さや)を育てています。 3歳のときから療育しています。 アスペルガー症候群・自閉症・ADHDなど発達障害に役立つ情報の提供を目指しています。 ABA・TEACCHなどの方法のほかに、効果的だったことも紹介します。
09/08
Mon
2014
場面緘黙を伴う発達障害。主治医が松岡修造のようになった瞬間
2014-09-08
edit
緘黙
久しぶりに児童精神科へ行ってきました。
ロゼレム錠(睡眠改善薬)を処方されているときは、月に一度は通っていたのですが、処方がなくなってからは半年に1回、近況を報告する程度で通っています。
以前、このブログでも、娘の緘黙のような状態について書きましたが、やはり、医師からも「
場面緘黙
」と言われました。
場面緘黙ではありますが、診断は発達障害の方が優先されるので、福祉サービスを受けるための診断書などは「アスペルガー症候群」と書かれるそうです。(新基準では自閉症スペクトラム症となるのかもしれませんが、娘の主治医はアスペルガーという言葉を使っています)
それで、主治医から、場面緘黙の改善の仕方を指南していただいたのですが、なんだか主治医の意外な一面を発見した気がします。
一緒にいた娘に向かって、「大丈夫だよ!絶対に話せるようになるから!」と松岡修造のように熱く励まして下さいました。
今まで、わりとクールな方だと思っていたので、ちょっと面くらいました・・・。
発達障害の諸症状(見通しがつかないことへの恐れや感覚過敏など)については「無理をしないでまわりが配慮してあげて」といった感じで、無難なことを言うだけの先生だったのに・・・。
娘の主治医は、過去に緘黙のお子さんを何人か診てきて、改善した実績があるようで、自信に満ち溢れていました。
得意分野だと饒舌になるタイプなのでしょうね。(私にもそういうところはありますが)
それで、主治医から以下の本を薦められました。
場面緘黙児への支援
―学校で話せない子を助けるために
「場面緘黙児への支援」という本ですが、「この本に書かれていることは、外国でのことなので、日本の学校で支援を受ける際には違ったアプローチをしたほうがいいかも」と主治医は言っていました。
まず、学校の誰もいない教室で母親と二人で楽しい活動をして過ごすのがよいそうです。
そしてそれに慣れたら、教室の遠くに先生が黙って座っていたりして、母親と二人の状態から少しずつ第三者も近づけていくのだそうです。
これは応用行動分析学(ABA)のエクスポージャー法というのがベースになっています。
ABAといえば、今月、
奥田健次先生
が「
緘黙の児童生徒を取り巻く学校・家庭の実情と支援の必要性
」というテーマのシンポジウムに討論者として出席されるそうです。
奥田先生の緘黙についての意見をぜひ聞きたいのですが、場所が高知・・・。
関東の私には・・・無理。
宝くじでも当たったら行けるけど・・・。
娘が場面緘黙であるとわかって、私が一番、意見を聞きたいと思っているのが奥田先生なのですが、何故かといえば、臨床経験がハンパないから。
学校の先生も含め、身近な人の意見を聞いたりしましたが、「緘黙らしき子に会ったことがあるけど、特に何もしなくてもそのうち話せるようになった」といったことを言います。
しかし実際は、高校生になっても、大学生になっても、大人になっても話せない人というのが存在しているわけですから、緘黙の人に対して「何もしなくても話せるようになる」という意見を言う人は何の根拠もないし、無責任なのだと思います。
これって、2・3歳の子どもの発語が遅れているときにもよく言われることですよね。
「そのうち話せるようになる」って。
一生言葉が出ない子だっているわけだから、先のことなんてわからないじゃないですか。
奥田健次先生も、たくさんの緘黙のお子さんのカウンセリングをしたことがあると以前、ブログに書かれていたので、ぜひ意見を聞いてみたいと思ったわけです。
たとえば、緘黙の子には、ベースに発達障害がある場合とそうでない場合がありますが、両者で改善の度合いが違うとか、改善に向けたアプローチの仕方が違うとかってあるのでしょうか。
最近、このブログでも、奥田健次先生の新刊「
拝啓、アスペルガー先生 ―私の支援記録より
」
の感想を書きましたが、残念ながら、緘黙のことは書かれていませんでした。
奥田先生、次作では、緘黙についての臨床ケースを書いて下さることを期待しています。
関連記事(1):
奥田健次先生の新刊「拝啓、アスペルガー先生 ―私の支援記録より」を読んで
関連記事(2):
場面緘黙症と発達障害。アスペルガーと言われたけれど…
関連記事(3):
障害者のコミュニケーション能力。ろーかる直送便「ボールで障害を跳び越えろ~もうひとつのW杯~」を見て
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