横断中の事故が多い電動車いす。NHK「おはよう日本」を見て
今朝のNHK「おはよう日本」で、電動車いすのことを報じていました。
我が家はたまに車いすの男の子とそのお母さんが遊びに来るのですが、私がその子の車いすを押すこともあるし、娘が押すこともあるし、車いすの安全な扱い方は知っておきたいと思っていました。
子どもが電動車いすを使っているのを見たことがありませんが、安全性・操作性の点で厚生労働省が「小学校高学年以上が望ましい」という指針を出しているようです。
今朝の「おはよう日本」では高齢者が電動車いすを使用することによって、活動の幅が広がったことと、その反面、電動車いすによる事故も増えているというような内容でした。
警察庁の調査によると、この5年間に起きた電動車いすの事故のうち、80%以上が道路横断中の事故だったそうです。
どうしてそのような事態となっているのかといえば、道路交通法上、車いすは歩行者扱いとなりますが、電動車いすは時速6キロを超えるスピードは出ません。
歩行者が速歩きの場合、時速7キロ~8キロ程度と言われているので、一般の歩行者と同じような感覚で道路を横断していると、危険が生じずることもありそうです。
電動車いすで道路を横断するとき、信号があるときは、点滅しそうなときなど無理な横断をせず、余裕をもって渡ったほうがよいとのことです。
信号がないところを横断するときも、車が接近しているかどうかの確認と、電動車いすのスピードを念頭に置いた横断を心がけるとよいそうです。
また、車道と歩道を分けている段差が危険で、特に斜めに乗り越えようとした場合、車体にかかる衝撃が強く、危険とのことです。
ハンドルが取られ、車体が大きく揺さぶられて、転倒しそうになったりするのだそうです。
このような事態を回避するためには、段差に対して斜めではなく、まっすぐ、ゆっくりと進むとよいのだそうです。
発達障害の当事者研究をしている熊谷晋一郎さんは脳性麻痺で車椅子を使用していますが、「電動車椅子を使うとリハビリをサボるのでよくない」と専門家に助言され、小学生の間に移動手段を与えてもらえなかったことを著書「リハビリの夜」で語っています。
初めて電動車いすに乗ったときの新鮮な感覚があったそうです。
歩行困難な人の世界を広げる電動車いすですが、事故防止も対策しつつ、必要な人に普及していくとよいですね。
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