03/15
Tue
2016
先週、特別支援級の6年生のお別れ会も兼ねて、支援級の子どもたちの出し物などを見ました。
ムスメも簡単な歌や踊りに参加していました。
参観日ではないけれど、出し物の時間だけ、保護者も見てよいことになっていたので、教室の後ろで見ていたのですが、本当は行きたくなかったのです。
娘は学校で我慢していることが多く、今回の出し物についても「なんで私だけ」と思っていることもあり、普段、たくさん我慢して頑張っているのに、学校の先生の、「子どもたちはいつも学校で楽しく過ごしています」という予定調和な演出を見たいとは思わないのです。
本当はすごく残酷なのに、無理やりハッピーエンドにしている映画を見ているような感じを、娘が学校に入学してからいろいろ見てきたので、同じようなことはもうたくさん、と思っていました。
でも、他の保護者が来ているのに、私が行かないわけにもいかず、重い気分で見に行ったわけですが、見終わった帰り道、「このどん底の気分をどうにかしなければ」と、コンビニでリポビタンDを買って飲んだり、帰宅してすぐに気分転換のスクワット50回をやったりしたのですが、どうにも回復しないのです。
そこで夕方、娘を連れて、とても長ーいローラー滑り台のある公園へ遠出し、お尻の下にソリを敷いて、親子でローラー滑り台を何度も滑りました。
だんだん日が暮れてくるのですが、「今日だけは特別!」と、平日なのに帰宅が遅くなることを気にしないようにして、長い長いローラー滑り台を繰り返し滑っていたのでした。
滑り台を滑っている間、娘はとびきりの笑顔でいました。
学校では見せないような笑顔。
娘の笑顔を見て、私の気持ちもだんだんと軽くなってきました。
心から楽しんでいる笑顔はいいですね。
人は大人になるにつれて、だんだんと作り笑いを身に着けていきますから、子どもの心からの笑顔を見て、ほっとしました。
娘は大人しい子なので、支援級の中でも存在感がなく、つねられたり、叩かれたり、他害のある子の餌食となっていますが、ただただ我慢しています。
今年、通常級から支援級へ転籍してきた男の子がいますが、そのお母さんが、4月の懇談会のときに、「うちの子はどうしても手がでてしまうことがありますが、ダウン症なのでご理解下さい」と発言していました。
8歳の娘に、「ダウン症だから理解してね」と言えばよいのでしょうか。
人を叩いたりつねったりする子は健常の子でもいるし、ダウン症でも叩かない子はたくさんいます。
大人しい子が我慢すればよいという風潮を作っている支援級の担任と、何度か面談で話したことがありますが、いつも抽象的な言葉でいろいろな問題をあいまいにしていくので、もう話したくもないし、顔も見たくないのです。
そんなわけで、学校は娘にとって居心地のよいところではないのですが、人間不信になってはいけないと、休日など学校以外の時間は、いろんな場所へ連れて行ったり、心優しい私の友人家族と過ごしたり、「学校だけが世界ではない」ということを娘にわかってもらえるよう、心がけています。