先生大嫌いです。 場面緘黙症を伴う発達障害 親と子どもの学校での取り組み
9月に書いた緘黙についての記事の続きです。
場面緘黙の症状を改善するための学校での取り組みを医師に提案され、それを特別支援級の担任に伝えました。
学校の誰もいない教室で母親と二人で過ごす時間を作り、母親と楽しい活動(できれば声を出すような)をするのが第一段階なのですが、それについては朝に空き教室を貸していただけることがすぐに決まりました。
それで現在、約20回ほど、子どもと二人で誰もいない教室で過ごしました。
エクスポージャー法は記録が大切なので、規定の大きな声を出すと、ペープサートの中から好きなキャラクターが出てくるというような遊びのときに、声の大きさをサウンドメーター(騒音計)で計っています。
最初は頑張って90db(デシベル)だったのが、今では100dbの声が余裕で出せるようになりました。
最初は緊張気味だったのが、今ではふざけたりして、くつろぐ様子も見られるようになりました。
そこで、主治医に相談して、次の段階に入ってもよいかうかがったところ、「さやちゃんがよいと言うなら大丈夫だと思う」と言われたので、その旨を支援級の担任の先生に伝えたら・・・。
少しだけ予想していたことだけど、まさかの的中。
先生の協力は得られないということを、すごーく遠まわしなやり方で伝えてきました。
週一で学校に来ている「学校訪問相談員に娘の様子見てもらう」と言い、「何かこの件で聞きたいことがあったら学校訪問員に相談して下さい」と。
学校相談訪問員が様子を見に来た日のことを、娘に聞きましたが、「絵を描く時間だけいた」とのことでした。
いつも給食の献立を読み上げる係をしていますが、そのような時は見ていません。
その日は日直ではないし、発表もありませんでした。
実際に娘が声を出す場面を見ないで、何しに来たのでしょうか。
人前で声を出せないことに対して医師の指導の下、取り組んでいるのに、適当な時間に来て、適当に帰った人に、一体、何を相談すればよいのでしょう。
すでに主治医に相談しているのだから、他の人に相談したいと私は思ってはいません。
支援級の先生が考えていることは、すぐにわかりました。
娘の主治医が提案した「学校での取り組み」の、自分たちが関わる部分は回避したいので、相談員など外部の人に私を接触させることで時間稼ぎし、関わりを曖昧にしていきたいと。
主治医に、「学校の担任の先生と連携をとることもできる」と言われたので、最近、その旨を担任に伝えましたが、「学校長から電話してもらうことにしました」と言ってそれっきり。
娘のことをたいして知らない学校長が、主治医と電話してどんな話をするのでしょう。
今までいろんな人に会ってきましたが、たぶん、私の人生で出会った人の中で、トップ3に入るほど支援級の担任の先生が嫌いになりました。
「面倒だし忙しいので私たちは関われません」とはっきり言ってくれたほうがこんなに嫌いにならなかったように思います。
娘は、「学校での取り組み」の次の段階に入るのを楽しみにしていました。
「担任の先生と話せるようになりたい」とも言っていました。
私はここでは「支援級の先生が嫌い」と書いていますが、娘にそんなことは言えないし、誰にもそんなことは言えません。
子どもたちが、大人に対する信頼を失うようなことがあってはなりません。
娘には、「先生たちは忙しくて、朝、私たちと関わることはできないみたい」と伝えます。
私の娘の他にも、支援級の担任に見当違いな対応をされている重度の自閉症の子のお母さんがいて、その話を聞いたとき、「先生は心に血が通っていないのかな」と思いました。
小学校生活は6年間ありますが、6年間の中で、人として誠実な先生に出会えますように・・・。
20回ほどの私と娘の学校での取り組みを通して、私なりに気づいたこともあります。
娘は「読み」についての読字障碍が少しあるような気がしました。
これについては検査しないとはっきりわからないと思うので、主治医に相談して検査してもらおうと思っています。
区切って書かれている20文字程度の文章なら間違えずに読めるのが、30文字近くになると勝手読みや飛ばし読みをして、正しく読めません。
あと、私と話をするときでも、娘は言葉がなかなか出て来ないときがあって、そんなときは、同じ言葉ばかり繰り返していて、次の言葉をようやく捻り出しているような話し方(吃音とは違う感じ)をします。
読字障碍的な部分や、話したい言葉がなかなか出て来ないことなども、緘黙の原因となっているのかな、と思ったのですが、まあとにかく、主治医に聞かないとわかりませんね。
いろいろあったけど、前を向いて歩こう。
関連記事(1):場面緘黙を伴う発達障害。主治医が松岡修造のようになった瞬間
関連記事(2):場面緘黙症と発達障害。アスペルガーと言われたけれど…
関連記事(3):特別支援級のトンデモ先生の話(先生も障がい児の親だったときの悲劇)
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